推す力
推す力 人生かけたアイドル論 中森明夫
2023年11月22日 第1版発行 集英社文庫
わかりやすい言葉で記述されておりその筋の方でなくても楽しめると思う。最高に楽しかった。1970年台から現在までアイドルというキーワードで歴史を語ってらしゃる感じがとてもいい。80年当時はアイドル達とお近づきになって、サブカル、新人類の雄みたいなイメージでちょっと嫌な(=憧れ)イメージだったけど今はとても好感が持てる。
恋するラジオ
ラジオ(スージーさん自身)という少年が成長して大学生、サラリーマン、音楽評論家そしてこの世を去るまでを年代ごとにその時代に流行っていたラジオ番組、音楽とともに語られている短編小説です。先に書いた渋谷陽一さんからの影響についてやラジカセを利用した多重録音、FM番組への参加、加藤和彦さんや細野晴臣さんとの出会い等何章かに分かれて構成されいるのですが、その各章の名前がその時代を周波数に例えて表現しているところがラジオマニア的でとても好感が持てた。
例)
#1:東大阪のアリス(1978kHz)
#5:半蔵門の吉川晃司(1989kHz)
#8:原宿の小沢健二(1994kHz) 等。
巷には音楽本、評論本は沢山あるのですが、特に若い方にはその音楽が流行した必然性含めて当時の雰囲気を感じとって欲しいなと常々思っていた。そのような背景を含んだ形でスージーさんが書かれておられるのでさすが、それが欲しかったと納得した。
80年代総選挙! ザ・ベスト100
80年代総選挙! ザ・ベスト100大変失礼ながら思っていた以上にとてもしっかりげ編集されている感じでとても楽しく読めた。後追いの方々はこの本を読んで巷にあふれる詩とかコード進行とかそんなのではなく、80年代という時代の「空気」をまず感じて欲しい。それから音、映像でも遅くないと思う。好き嫌いではなく個人的に冷静に80年代の時代に与えた影響を考えて振り返るると松田/薬師丸/おニャン子/中森/中山/菊池/小泉/斉藤/南野/WINKかな。
年代的な事もあるけどスージー鈴木さん、クリス松村さんあたりの文書はとても楽しく読めた。クリスさんとは違ってアイドルは当時は疑似恋愛を楽しむべき対象であったと思っているので歌のうまさとかステージでの振る舞いは二の次。可愛いことが大優先。その後生意気にアイドル研究みたいな方向にいってしまった。時代もあるが90年代の前半には興味を失った。というか、25歳も前にアイドルじゃねーだろう、ってのが実際だった。